11月22日午前9時過ぎ、東京・高円寺の居酒屋で死者4人・重軽傷者12人を出す火災が発生しまし た。出火元は調理場で、調理中に下に溜まった油に引火、この火が上の廃棄ダクトにこびり付いた油に燃え移り、一挙に天井に 吊るしてあった装飾用の布に広がったとみられています

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今回の火災、調べが進むに連れて様々な問題点

①非常口のドア付近に座布団や箪笥（たんす）が立て かけてあり、分りづらかったこと。
②その非常口は内側から施錠がしてあったこと。
③そもそも従業員が非常口の存在を知らなかったということ。
※この非常口は火元から一番離れたところにあったにも関わらず、
上記の理由のため避難者は店の出入り口１箇所に殺到、混 乱を増長。
非常口が有効であれば犠牲者を少なく出来た可能性が非常に高かったと考えられます。

02年に大幅改正された消防法
2001年の新宿・歌舞伎町の雑居ビルで死者44人を出した火災を機に、雑居ビルを対象に消防法が大幅に改正。しかし非常口に 関する規制強化は含まれていません。ただし、消防法違反の罰金は「50万円以下」から「1億円以下」と大きく引き上げられてお り、管理者の防災意識に係る比重が大幅に増加しています。
今回の火災では床面積が規定以下だったため、スプリンクラーの設置義務はありませんでした。しかし、中には規定以下の床面積にも関わらず、自主的にスプリンクラーを設置するビルもあるようです。

高い防災意識をいかに保持していくかが、今後のビル管理者に大きく問われることになっていくかもしれません。

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